阪急阪神ホールディングス(HD)は、阪神百貨店梅田本店(大阪市北区)が入る「大阪神ビル」の建て替え事業に着手する方針を固めた。市道を挟んで南隣に建つ「新阪急ビル」との一体的な開発を目指す。15日、発表した13〜15年度の設備投資計画(総額1650億円)に費用の一部を盛り込んでおり、今後、二つのビルに挟まれる市道の上空利用に関する市との協議などを経て、同期間中の着手を目指す。
◇梅田本店、「新阪急」と一体開発
大阪神ビルは63年に全館完成。内外装の改修を繰り返しているが、完成から半世紀を経て老朽化や耐震性などが問題となっている。一方の新阪急ビルも62年の完成。06年の阪急阪神HD発足以降、二つのビルをツインタワー化して活用するなどの方策が検討されてきた。ただ阪急阪神HDは、先行して阪急百貨店梅田本店が入る梅田阪急ビルの建て替え工事を開始。大阪神ビルに関しては目立った動きがなかった。梅田阪急ビルの建て替えは今秋、完了することから、大阪神ビルの建て替えが改めて焦点となっていた。
この日公表された阪急阪神HDの12年3月期連結決算によると、同HDは12年度が最終年度となる6年間の中期経営計画を定めていたが、財務体質改善が計画通り進んでいないとして最終年度を15年度に延長した。設備投資に関しては「総額を減価償却費程度に抑える」との方針も示しており、建て替えは投資額を抑えながら実現したい考えだ。【安藤大介、南敦子】
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